貴重な財産を保護するために、貸金庫の利用を検討している方も多いことでしょう。
しかし、いざ銀行の貸金庫を調べると、種類や料金が多岐にわたり、選択に迷ってしまうことも少なくありません。
この記事では、貸金庫の料金を比較する際のポイントと、賢い銀行選びのコツを詳しくご紹介します。
この記事の内容を参考にして、ご自身のニーズに最適な貸金庫を見つけ、大切な財産を安全に保管しましょう。
貸金庫とは
貸金庫は、銀行や信用金庫などの金融機関が提供する金庫のレンタルサービスです。
貸金庫の特徴
- 金融機関内に設置されているため、安全性が高い
- 利用者本人のみが開閉でき、プライバシーが守られる(開閉には入室カード、鍵、暗証番号などが必要)
- 出し入れは自由で、手数料は無料
申し込みに必要なもの
- 通帳
- 印鑑
- 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
利用するためには、事前に銀行口座を開設していることが必要で、銀行によっては事前審査がある場合もあります。
また、貸金庫の数には限りがあり、空きがない場合は利用できないこともあります。
遺言書は貸金庫に入れない方がいい
契約者が亡くなると貸金庫も凍結され、凍結解除には相続人全員の合意が必要になります。
そのため、相続の際に遺族が早急に確認したい書類は、貸金庫での保管を避けた方が良い場合もあります。
貸金庫が推奨されない書類
- 遺言書
- 保険証券(医療保険や生命保険など、給付金の請求に必要なもの)
自筆証書遺言が自宅で安全に保管できない場合は、「法務局による自筆証書遺言書保管制度」や「公正証書遺言」の利用を検討しましょう。
また、契約者本人が入院などで貸金庫の出し入れが難しくなり、家族が代わりに保管品を出し入れする必要がある場合は、あらかじめ「代理人登録」を行っておく必要があります。
代理人登録には契約者本人の同席が必要なため、契約者が元気なうちに手続きを済ませておくことをお勧めします。
貸金庫の料金
貸金庫の料金は、銀行やサイズによって異なります。
利用料は年払い、月払いなどで口座からの引き落としとなります。
以下に、主要都市銀行の利用料金をご紹介しますので、参考にしてください。
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
みずほ銀行
みずほ銀行貸金庫のサイズと料金の一例は、以下のとおりです。
高さ 幅 奥行 利用料金(年) 1ヶ月
6.5㎝ 24.5㎝ 54.0㎝ 21,780円 1,815円
三井住友銀行
三井住友銀行貸金庫のサイズと料金の一例は、以下のとおりです。
高さ 幅 奥行 利用料金(年) 1ヶ月
6.5cm 28.0cm 52.5cm 22,000円 1,833円
8.5cm 28.5cm 53.5cm 29,700円 2,475円
14.0cm28.0cm 53.0cm 46,200円 3,850円
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行貸金庫のサイズと料金の一例は、以下のとおりです。
高さ 幅 奥行 利用料金(年) 1ヶ月
5.7cm 26.2cm 40.0cm 16,170円 1,347円
6.2cm 27.7cm 49.3cm 22,440円 1,870円
8.7cm 27.7cm 49.3cm 29,700円 2,475円
貸金庫の上手な選び方
貸金庫を選ぶ際には、以下の点に注意して選ぶことが大切です。
- 料金
複数の金融機関(都市銀行、地方銀行、信用金庫、JAなど)の料金を比較検討しましょう。 - サイズ
利用料金を節約するためにも、必要なサイズに合った貸金庫を選びましょう。 - 貸金庫のタイプ
全自動貸金庫は土日でも利用可能な場合があるため、自分の利用スタイルに合わせて選びましょう。 - 行きやすさ
アクセスの良さ、駐車場の有無、移動コスト、周辺の治安なども重要なポイントです。 - 利用可能時間、曜日
平日に利用できない人は、土日も利用可能な銀行を選ぶなど、利用時間に注意しましょう。 - セキュリティ、安全性
24時間監視体制、最新の認証システムの導入、耐火性能、災害時の対策、口コミなどを確認しましょう。 - 予約の必要性
人気のある貸金庫は、利用に待ち時間が生じることもあるため、事前に予約の必要性を確認しましょう。 - 盗難や災害時の保険適用範囲
貸金庫に保管する物品の保険適用範囲も確認しておくと安心です。
貸金庫のサービスは銀行や店舗によって異なります。
複数の金融機関で比較検討し、自分に最適な貸金庫を選びましょう。
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