皆さん、初午(はつうま)てご存知ですか?いなりの日とも言われています。
いなりってあの食べるいなり寿司のこと?そうなのですが、これはなぜなんでしょうか?
初午って何なのか、2024年はいつなのか?
また5色の旗を飾るのですが、旗の意味や五色って何色なんでどんな意味があるのでしょうか?
調べていこうと思います。
初午(はつうま)って何?
初午とは2月最初のうま(午)の日のことを言います。
午の日って何かというと十二支(じゅうにし)、「ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い」、これの7番目のうまのことです。
漢字は「午」。難しいですね。
昔は日付はすうじではなく十二支を使って表していたのです。
1月にも午の日はあるわけですが、初午というのは稲荷社のおまつりがある2月最初の午の日を「初午」といいます。
(12日ごとに午の日はあるので「二の午」「三の午」もあります。)
稲荷社の本社である伏見稲荷神社のご祭神・宇迦御霊神(うかのみたまがみ)が711年に伊奈利山(いなりやま)へ降りた日が初午であったことから、全国で稲荷社を祀るようになりました。
初午はその年の豊作祈願が原型で、それに稲荷信仰(稲荷神社の神うかのみたまがみを信仰する)が結びついて「初午の日」となっていきました。
2024年初午の日はいつ?
2024年は 2月12日(月)です。
全国にたくさんある稲荷神社の総本社が伏見稲荷大社です。
稲荷神社とは、稲荷神(いなりのかみ、いなりしん)を祀る(まつる)神社のことをいいます。
「稲荷(いなり)」とは「稲生(いねなり)」が縮まった言葉です。
この言葉通り、稲荷神は農耕の神様ですが、江戸時代になると商売の神様としても認められるようになりました。
初午の日にはいなり寿司!
このお稲荷様の『使い』が狐です。
お稲荷様というとキツネを神様として祀っているのかと思ってたのですが、狐は神様の使いだったのですね。
その狐の好物が油揚げであることから(実際には狐の好物は油揚げではありません)初午の日にはいなり寿司を奉納することになりました。
何でもちゃっかり商売に持って行く日本の事、初午の日にはこんなのがスーパーに並びます。
初午の日にいなりずしを食べる意味はわかりましたが、なによりお参りが大切です。
稲荷神社に参ってみると五色の旗が目に付きます。ではこれは何を表すのでしょうか。
五色の旗
神社では一般的にご本殿の脇に五色の旗を立ててあるのを見かけます。
五色とは青・赤・黄・白・黒のことで、古代中国に成立した陰陽五行説に基づくものです(青は緑、黒は紫で代用することも可能)。
五色の法というものがあり、これは五方から来ています。
五方とは東南西北と中を言い、
東が緑、
南が赤、
西が白、
北が黒または紫、
中は黄色。
この五色が宮事や祭りの場では基本とする色です。
意味は
東から日の出があり木々を緑に染め
次に真昼間の太陽(南)が天空に昇ると暑くなるので赤で示し
西空に沈む頃には空が白味を帯び
そして太陽が北に沈む頃には暗くなり、辺りを黒くする。
また祭りの場は中央にあり、土色ですから、その場を黄色で示す。
そういえば、七夕の歌にもありますね、♪五色の短冊~♪て。五色とはこんな意味があったのですね。
元々豊穣、商売、家庭円満にご利益があるとされを願ってのお稲荷祭なので自分で作ってもいいのです。
旗には正式には「正一位稲荷大明神」と記入するようですが、子供は「おいなりさま」でいいようです。
まとめ
- 初午(はつうま)とは2月最初の午(うま)の日のこと
- 2024年初午の日は2月12日(月)
- 伏見稲荷神社のご祭神・宇迦御霊神(うかのみたまがみ)が711年に伊奈利山(いなりやま)へ降りた日が初午であったことから、全国で稲荷社を祀るようになった。
- そのお稲荷様のお使いがキツネなので好物である油揚げ→いなり寿司を奉納するようになった。
- それに伴い家でも初午の日にいなり寿司を食べるようになった。
- 神社にある五色の旗は青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)で五方、東南西北と中をさし、日の出が東からあって西に沈むことを五行の理(ことわり)により色分けしたもの。
日本には昔から豊穣や厄除けを願って本当にいろいろな行事がありますね。
この初午の日は地方によっては団子をお供えしたり、子供たちが近所の家で「旗飴」が配られるところもあるようです。
楽しいですね。
今年はわが家でもこの日にはお稲荷さんを食べて、後利益をいただきたいです。
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