前回は「お札の入れ方:香典編!」をお送りしましたが、今回は「お札の入れ方:お祝い編!」をお送りしたいと思います。
同じようにお金を包むわけですが、微妙にマナーが異なるんです。
お札の向きや状態については、全く違うと言っていいでしょう。
なお結婚式のご祝儀に加えて、入学祝いや就職祝いについてもご紹介しますから、どうぞ最後までお付き合いください。
お札の入れ方
ご祝儀袋のお札の入れ方にはマナーがあることをご存知でしょうか?
お札の状態やお札の向き、新札なのかそうでなくてもいいのか、いろいろあります。
最もいい状態とはどんな状態なのか、ご紹介することにしましょう。
お札の向きは
お札の向きについては特に厳格なルールは存在しません。
ですが一般的には中袋を表にした状態で開けた際に、お札の人物が描かれている方が上になるようにしましょう。
天地については人物が上になるようにします。
お札を複数枚入れる際には、向きをきちんと揃えましょう。
向きがバラバラでは見苦しい上に数えにくくなります。
お札の状態
ご祝儀袋の中に入れるお札はどんな状態のものがいいのかご存知でしょうか。
結婚式や入学式、あるいは就職祝いなどは、あらかじめ日程がわかっています。
ですからきちんと準備をしておくことが可能です。
お祝いなのですから、それくらいの配慮は怠らないようにしたいものです。
NGは
まず、たまたま財布の中にあったお札を、そのまま使うのはやめましょう。
ATMで下ろすのも、どんな状態のお札が出てくるかわからないので、避けてください。
タンス貯金から出すのも考えものです。
ともかくきれいな状態のお札でなければ、ご祝儀には使えないと思ってください。
ですからクシャクシャやボロボロのお札は論外ということになります。
これが良い状態
ベストなのは銀行の窓口でピン札に両替してもらうか、必要な金額を下ろすことです。
その際にはご祝儀に使うことを伝えれば、きれいな状態のお札を用意してくれるでしょう。
お札が用意できたら必ず封筒に入れて、折り曲げないように注意してください。
折り目が付いてしまったら台無しになってしまいます。
ついうっかりは禁物ですよ?
お札の枚数にマナーがある?
そのご祝儀を結婚式で渡す場合は奇数にするのが普通です。
ただし大きな金額、例えば10万円を包む場合はこれに限りません。
9万円では「苦」に繋がりますし、11万円では中途半端です。
一般的には1万円、3万円、5万円、7万円といった包み方でいいでしょう。
金額は相手との関係性によって異なって来るので次項を参考にしてください。
お祝いの相場
お祝いの相場は相手との関係により違ってくるものです。
また、結婚式のご祝儀なのか入学や就職のお祝いなのかなど、種類によっても異なります。
特に決まったルールがあるわけではないので、一般的なお話をしたいと思います。
結婚式
「ゼクシィ結婚トレンド調査2019」によると、ご祝儀の相場は以下の通りとなっています。
■一人あたりのご祝儀額(間柄別)
新郎新婦との間柄 ご祝儀相場
・友 人 3万円
・上 司 3~5万円
・恩 師 3~5万円
・親 族 5~10万円
新郎新婦が会社の同僚だった場合は、友人と同額で構いません。
また夫婦で呼ばれた場合は、ご祝儀は連名となりますが、金額は5万円か7万円としましょう。
偶数は嫌われるので6万円は避けた方が無難です。
普通は5万円でいいと思います。
子供を連れて出席する場合は、ご祝儀の金額に気持ち上乗せするようにしましょう。
特に中学生以上では、料理は大人と同じものが振る舞われるのが普通です。
これを頭に入れてプラスアルファを考えてください。
入学式
入学祝いは基本的には親族間でのみ行われます。
友人や知人のお子さんには必要ありません。
ただし、以前貰ったのならお返しの意味で渡すようにしましょう。
さて、相場ですがこれも相手との関係や、学年により変わります。
概ね以下の通りだと思ってください。
■小学校
贈る相手との関係 金額
・孫 10,000~50,000円
・親 戚 10,000~30,000円
・知人の子供 3,000~5,000円
■中学校
贈る相手との関係 金額
・孫 10,000~100,000円
・親 戚 10,000~30,000円
・知人の子供 3,000~5,000円
■高等学校
贈る相手との関係 金額
・孫 10,000~100,000円
・親戚 10,000~30,000円
・知人の子供 3,000~5,000円
■大学
贈る相手との関係 金額
・孫 30,000~300,000円
・親戚 10,000~50,000円
・知人の子供 3,000~10,000円
入学祝いを送る時期ですが、4月に入ると何かと忙しいものです。
ですから3月末までに渡した方がいいでしょう。
なお幼稚園は義務教育ではないので、特に渡さなくてもいいのですが、渡す場合は3,000~5,000円で十分です。
就職祝い
就職祝いも相手との関係により相場が変わります。相場は以下の通りだと思ってください。
■就職祝いの相場
相手 相場
自分の子供 30,000円
兄弟・姉妹 20,000~30,000円
甥・姪 10,000~20,000円
孫 30,000~50,000円
上記以外の親戚 5,000~10,000円
知人・友人 5,000~10,000円
彼氏・彼女 5,000~10,000円
就職祝いを相手に贈る時期は入社式の2週間ほど前が適当です。
入社後では研修などで新入社員は忙しいのが普通だからです。
終わりに
いかがでしょうか。
香典とはまるで異なることが、おわかりいただけたと思います。
お祝い事はあらかじめわかっているのが普通です。
ですから贈る側もちゃんと準備をした上で贈るようにしましょう。
それから、どうしても銀行に行けない場合は、財布の中のお札をピン札にする裏技があります。
参考記事:「お札をアイロンで新札にする方法!すっきりとピン札になります!」を参考にして試してくださいね。
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