サッカーを見ているとゴール前で反則を犯すとPK(ペナルティ・キック)が与えられるシーンを目にします。
また試合が引き分けとなった後、勝敗を付けるためにPK戦に突入することもありますよね。
でもPKっていつから始まったルールなんでしょう。
また、ほとんどのシュートは決められてしまいますが、キーパーが確実に止めるコツって何かあるんでしょうか。
そこで今回はPKのルールやキーパーが止めるコツなどについて見ていきたいと思います。
最後までお読み頂けば、サッカーの見方が変わるかもしれません。
PKのルール
「PKってなんのこと?」と聞かれて正確に答えられますか?
知っているようで、よく知らないという方が多いと思います。
いつから始まったルールなのか、正確にはどんなルールなのかを見ていくことにしましょう。
いつから始まったルール?
初めてPK(ペナルティ・キック)が与えられたのは、1891年2月14日のことでした。
FAカップの準々決勝で『ノッツ・カウンティ VS ストーク・シティ』戦の中で、ノッツ・カウンティのディフェンダーがハンドで相手のシュートを止めました。
このペナルティとしてストーク・シティの選手にフリーキックが与えられたんです。
ところが現在とはルールが異なりゴールキーパーはキッカーの正面に立ちはだかる事が出来ました。
当然ですがシュートは止められてしまいます。
この件を受けて4ヶ月後に開催された国際サッカー評議会(IFAB)の総会で、現在まで続くPKのルールが定められたんです。
どんなルール
この時定められたルールは「PKを行うキッカーはゴールラインから12ヤード離れていれば、どこからでもボールを蹴る事ができる」
「ゴールキーパーはゴールから6ヤードまでは前に出る事ができる」というものでした。
長い歳月を経て徐々に調整されていますが、基本的なことは変わっていないんです。
キーパーが確実に止めるコツ
12ヤードは約10.97mです。
その距離から極めて速い速度で飛んでくるボールを止めることは至難の業です。
実際にPKのシュートは、ほぼ確実にゴールします。
ゴールキーパーが確実に止めることは出来るのでしょうか。
そこでゴールキーパーがシュートを止めるコツについて見ていくことにしましょう。
キーパーがするコツ
ゴールキーパーが行うコツとはキッカーがどこに蹴ってくるのか読むことです。
勘に頼っていては止めることは出来ません。
相手のキッカーの動きを読むには、焦らずにキッカーがボールを蹴る瞬間までしっかりと見ることが大切です。
現在のルールでは、ゴールキーパーはキッカーがボールを蹴る前に、ゴールライン上を自由に動けるようになりましたが、ウロウロ動いてもなんの得にもなりません。
それよりも腰を落ち着けて相手をしっかり見た方が止める確率を上げることが出来ます。
相手のどこを見て蹴る方向を判断する?
それでは相手のどこを見れば蹴る方向がわかるのでしょうか。
じつはいくつかポイントがあるんです。
キッカーが右足でキックする場合と、左足でキックする場合があるので、それぞれ見ていくことにしましょう。
■キッカーが右足でキックする場合
・角度があってスピードもある場合は、ゴールキーパーから見て左サイドに来る。
・正面からスピードがある場合は右サイドに来る。
・角度はあるがスピードはない場合は、キッカーの体が開いたら左サイドに、開かないようなら右サイドに来ます。
これは正面からスピードがない場合も同じです。
■キッカーが左足でキックする場合
・角度があってスピードもある場合は、ゴールキーパーから見て右サイドに来る。
・正面からスピードがある場合は左サイドに来る。
・角度はあるがスピードはない場合、キッカーの体が開いたら右サイドに、開かないようなら左サイドに来ます。これは正面からスピードがない場合も同じです。
右足と左足では真逆の方向になることがわかります。
まとめ
- 初めてPK(ペナルティ・キック)が与えられたのは1891年2月14日のこと。
- PKのルールが定められたのは1891年6月の国際サッカー評議会(IFAB)の総会。
- その時定められたPKのルールは「PKを行うキッカーはゴールラインから12ヤード離れていればどこからでもボールを蹴る事ができる」「ゴールキーパーはゴールから6ヤードまでは前に出る事ができる」というもの。
- ゴールキーパーがPKのシュートを止めるコツは、キッカーの体の動きをしっかり見ること。
- キッカーが右足で蹴る場合と、左足で蹴る場合はボールのコースは真逆になる。
以上、サッカーのPKのルールと、ゴールキーパーが止めるコツについて見てきました。
PKではキッカーの動きからある程度コースを予測できるんですね。
まあそれでも距離は10メートル少々ですから止めるのは至難の業ですが。
でもしっかりとキッカーの動きを見極められるようになれば、6割のボールを止めることが可能になるそうです。
これからはキッカーの動きに注目してPKを見てみましょう。
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