いよいよ9月からラグビーのワールドカップが始まります。テレビで観戦する方も多いことでしょう。
ただラグビーは両チーム合わせると30人もの選手が出場し、両手両足が使えるスポーツなのでルールが複雑です。
代表でも完全にルールを理解している選手は少ないとさえ言われています。
そこで今回はラグビーのルールの中から反則にスポット当てて、ご紹介したいと思います。
オフェンスとディフェンスで分けて説明しますから、ぜひラグビー観戦の参考にして下さい。
オフェンス(攻撃)時の反則
まずはオフェンス(攻撃)時の反則から見ましょう。オフェンス時の反則は5つほどあります。
・スローフォワード
最も基本的な反則行為となります。
ボールを自分より前(フォワード)に投げる(スロー)と、レフリーが笛を吹きスローフォワードで反則となります。
ボールは自分より後ろの選手にしかパス(スロー)できません。ラグビーは基本的にはボールを運ぶ競技なので前にはパス(スロー)できません。
与えられるペナルティは相手ボールのスクラムです。
・ノットリリースザボール
タックルされて倒れた場合は、持っているボールをその場で離さなければいけません。離さないとボールが止まってしまうからです。
離さずに持ち続けた場合はノットリリースザボールで反則となります。
与えられるペナルティは相手ボールのペナルティキックです。
・ノットストレート
ボールがタッチの外に出たときに投げ入れるラインアウトの際に、ボールを真っ直ぐ投げ入れないとノットストレートで反則を取られます。
前か後ろに投げれば、意図的に味方に渡すことができますからね。
ペナルティは相手ボールのラインアウトです。
・オブストラクション
味方同士が重なり相手ディフェンスの邪魔をしたり妨害をすると、オブストラクションで反則となります。タックルできずに、ボールを奪うチャンスがなくなりますからね。
ペナルティは相手ボールのペナルティキックです。
・オーバータイム
スクラムの際、ボールを投げ入れることが出来たのにそれを行わなかった場合は、オーバータイムで反則となります。
スクラムを組むのに、エネルギーが要りますので、いつまでも投げ入れなければ、スクラムが崩れる可能性がありますね。
ペナルティは相手ボールのフリーキックです。
ディフェンス(守り)時の反則
次にディフェンス(守り)時の反則について見てみましょう。ディフェンス時の反則は3つほどあります。
・ホールディング
タックルをした選手が相手選手を抱えて離さないと、ホールディングという反則を取られます。
これはタックルされた選手は、速やかにボールを離す必要がある(リリースザボール)のに、それを妨害したと見なされるからです。
ペナルティは相手ボールのペナルティキックです。
・ノーボールタックル
ボールを持っていない選手にタックルをすると、ノーボールタックルを取られ反則となります。
ボールを奪うのが目的ではなく、単に相手を倒すためであれば、怪我の原因にもなりますね。
ラグビーではなく、アメフトで以前日大と関学の試合でノーボールタックルがあり、話題になってしまいましたね。
ペナルティは相手ボールのペナルティキックです。
・ハイタックル
肩より上にタックルをすると危険なプレーと見なされハイタックルで反則となります。
肩より上は鍛えることができず、弱い部分(首や頭)なので大変危険なところですからね。
ペナルティは相手ボールのペナルティキックです。
どちらの場合にも起きる反則
オフェンス(攻撃)、ディフェンス(守り)のどちらの場合にも起きる反則も5つほどあります。
・ノックオン
ボールを前に落とすとノックオンの反則を取られます。
ボールが楕円形ですから、掴みにくいと思います。
試合中にはよく見られるのでわかりやすいと思います。
与えられるペナルティは相手ボールのスクラムです。
・ノットロールアウェイ
タックルをした選手が倒れた場所から動かないとレフリーから「ロールアウェイ!」と指示されます。
他の選手の邪魔になるからです。
これに従わないとノットロールアウェイの反則になります。
ペナルティは相手ボールのペナルティキックです。
・オーバーザトップ(シーリングオフ、オフフィート)
故意に相手側に倒れ込むと、相手はボールを奪うことが出来なくなるので、オーバーザトップの反則になります。
ペナルティは相手ボールのペナルティキックです。
ただ、最近の国際大会では「オーバーザトップ」とはあまり言わなくなりました。
「シーリングオフ(シールを貼るように上から覆う)」や「オフフィート(地に足がついておらず自立していない)」がよく使われています。
・ハンド
ラグビーの基本は立ってプレーをすることですが、地面にボールがある状態のことをラックと呼びます。
このラックの状態にあるボールを手で掴んでしまうとハンドとなり反則になります。
ハンドが起きた場合は相手側ボールのペナルティで再開となります。
・オフサイド
これはサッカーのオフサイドと考え方は同じです。
ボールのある場所がラインとなり、そのラインから前の相手側にいる選手がプレーに関わるとオフサイドを取られます。
オフサイドラインはプレーが継続されて動いているので、少しわかりにくいかも知れません。
ペナルティは相手ボールのペナルティキックです.
まとめ
- オフェンス(攻撃)時の反則は5つほどある
- ディフェンス(守り)時の反則3つほどある
- オフェンス(攻撃)、ディフェンス(守り)のどちらの場合にも起きる反則も5つほどある
いかがでしょうか。
ラグビーの反則はオフェンス(攻撃)とディフェンス(守り)で分けて見てみるとわかりやすくなります。
ラグビー観戦の際にはこの記事を活用してみて下さい。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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